アニサキスによる食中毒が増えています。
ここ10年で20倍以上にその報告件数が大幅に増加している食中毒、タレントの渡辺直美さんも、病院で痛すぎて泣くくらい。
でも、あまり知られていないアニサキス。
今後、アニサキスの食中毒にならないためにも、その原因と対策を調べてみました。
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アニサキスの原因は青魚?
アニサキスの原因は生の魚介類に付く寄生虫「アニサキス」によるものです。
おもにサバ・イワシ・サンマ・カツオ・サバなどの青魚や生イカなどの魚介類にも寄生し、体長1cm~2cmの大きさになります。
寄生している場所は、魚介類の内蔵ですが、鮮度が落ちてくると筋肉の刺し身などで食べる部位に移動します。
渡辺直美さんも食べたお刺身で、アニサキスの被害にあったようです。
その中で一番多いのはサバによるもので、報告件数も目立っているようです。
以前サンマを家で焼いて食べた時に、茶色くなったハラワタに体長1センチぐらいの、白い寄生虫がいたのを取り除いて食べた記憶があります。
当時はアニサキスの知識はありませんでしたが、今考えるとそれはアニサキスだったと思います。
やはり青魚に多いというのはうなずけます。
昨今の健康ブームで、青魚に含まれるDHAやEPAが体に良いといわれ、特に生の青魚ほど良いといわれています。
なので積極的に刺し身などの青魚を召し上がる方は増えています。
でも食べる時には注意が必要です。次に青魚を食べる時の対策です。
アニサキスの食中毒対策と予防法は
アニサキスはおもに生の青魚に寄生しています。
なのでお刺身を食べる時は注意が必要です。でもお刺身にはワサビが付いますから食中毒を防いでいるはずですよね。
ですが、アニサキスにはまったくワサビによる効果はありません。ワサビ以外にも酢で〆ても塩漬けでもアニサキスは死滅しません。
サバによる被害が多いのは、ほとんどがシメサバによるもので、なので酢でシメても効果がないことが分かります。
食べた人はまさかシメサバで食中毒になるとは思っていないと思います。
体長が1~2センチなので肉眼で見える大きさですが、刺し身の中に潜んでいればお寿司屋さんにもわかりにくいです。
でもお寿司を食べる時は、よく見てよく噛んで食べることがとても重要です。
要するにアニサキスを歯で食いちぎるということなのですが、これでも完全にはアニサキスの食中毒の対策にはなりません。
●アニサキスを死滅させるには
寿司店で魚をよく見てよく噛んでも完全には死滅しませんが、自宅でアニサキスを死滅させる方法があります。
それは冷蔵庫で、-20℃以下の中で24時間以上で冷凍保存し、解凍して食べるようにします。
またアニサキスは熱に弱く死滅させることができますので、魚の中心部までしっかりとよく火を通してから食べましょう。
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アニサキスの症状と治療法
アニサキスの寄生虫が胃の中に入ると、猛烈な痛みがおそいます。
経験のある人の言葉によれば、それは死ぬほどお腹が痛くなるということです。
渡辺直美さんも激痛すぎて病院で泣いていたと、本人のツイートで明かしています。
アニサキスの寄生虫による食中毒は食べてから数時間後に強い腹痛や吐き気、おう吐などの症状が現れます。
このような場合のほとんどは「胃アニサキス症」による食中毒で、腸に侵入し症状が出る時は「腸アニサキス症」と呼ばれています。
胃アニサキス症の激しい痛みは、アニサキスが胃の粘膜に突き刺すように、侵入することで起きます。
激しい痛みの原因は、この胃の粘膜に侵入した際にだす分泌物によるアレルギー症状によるものです。
この「胃アニサキス症」の治療法は、内視鏡で侵された胃の粘膜とアニサキスを取り除くことで、1~2時間後には痛みの症状はなくなります。
現在、内視鏡による治療以外には有効な治療薬はないと言われていますが、兵庫県尼崎市の長尾クリニックの長尾和宏院長のブログによれば、薬による治療法で効果があったことが掲載されています。
認知症などの治療で、特に生の青魚に含まれるDHAなどの脂が有効ということが、最近広く知られるようになりましたが、アニサキス症を防ぐには生魚であれば「冷凍」してから食べるか「焼く」「煮る」などにしてから食べることが一番の安全食べ方です。
またアニサキスによる食中毒は、夏におきる他の食中毒と違い秋から冬にかけて起こりやすいと言われていますが、厚生労働省のHPには、平成28年は6月と7月の届出患者数が一番多いです。
年間通して患者数が届けられていますので、生のお魚は常に注意が必要です。
まとめ
アニサキス症を防ぐには、より新鮮な青魚の内蔵を取り除いて食べるか、冷凍するか、焼くか煮るかして食べることです。
そして、生魚であればよく見て、よく噛んで食べるようにします。
健康のため生の青魚を食べることが、いろいろなところで推奨されていますが、十分注意して食べるようにしましょう。
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