元号が平成から「令和」に5月から変わります。
官房長官が達筆で墨書された令和を、テレビカメラに向けアップで映し出されました。
気になるのが令和の令の漢字の書き方。最後の一画が縦棒で書かれていますね。
一般的にはカタカナの「マ」の字のように点で書く人が多いと思います。
最後の一画が縦棒なのか、点で終わるのか?
とても気になりますね!
はたして、どちらで書くのが正解なのか紹介します。
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令和の令の漢字の書き方 手書きでの書き方は
普段あのように令の字の最後を縦棒で書く方は少なく、「マ」のように最後の一画は点で書くと思います。
じゃ、どちらが正しいのかというと、どちらで書かれても正解です!
点のようにして書く「マ」の字に書いても、縦棒に一本に書き下ろしてもどちらも間違いではありません。
官房長官が掲げた達筆の令の字のように書く人は、一般的には多くないでしょう。
日常生活の中で筆で字を書かれる人はまずいませんから、ペンや鉛筆で書く場合の令の字はカタカナの「マ」のように書きます。
その書き方で間違いではありませんので、安心して書いてください。
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令の書き方 文化審議会国語分科会の報告
文化庁が平成28年2月29日に発表した、「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)について」
ここで報道発表されたものは、文化審議会国語分科会漢字小委員会で決定されたもので
簡単に言えば、印刷文字と違う手書き文字のバリエーションを分かりやすく例示し、この書き方でも間違いではないということが、公に発表されたものです。
下の3つは報告書の一部を抜粋したものです。
引用:常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)について
引用:常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)について
この報告書によれば、手書き文字として令という字も含めて上記の書き方でも問題なく認めています。
〇手書き文字と印刷文字の表し方には、習慣の違いがあり、一方だけが正しいのでははない。
〇字の細部に違いがあっても、その漢字の骨組みが同じであれば、誤っているとはみなされない。
引用:常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)について
令の字は書体で変わる
令の字は書体(フォント)で変わります。
印刷物では日本語の書体は圧倒的に明朝体が使われています。
縦棒の入った書体の令の字は、明朝体やゴシック体の系統の文字になり、「マ」の字に似た点の入った書体は教科書体や楷書体の書体になります。
教科書体はその名の通り、小学校の教科書に使われる書体の多くが教科書体です。
なので、小学校に入ればまずこの字体から漢字を覚えますので、令の字を「マ」の字のように自然と書くようになるわけです。
それとパソコンで書かれたワードの文書も使われているのは明朝体をベースにした書体で、その種類も多くバリエーションが豊富です。
書体も一つのデザインなので、文化審議会国語分科会の報告にもあるように、「その漢字の骨組みが同じであれば、誤っているとはみなされない。」
文字の骨組みが逸脱してなければ、デザイン上の違いがあっても認められることかなと個人的に思います。
インターネットに使われる書体は、Windowsなら「メイリオ」や「MS Pゴシック」、Macなら「ヒラギノ角ゴシック」を指定しているウエブサイトがほとんどで、このサイトもです。
まとめ
令和の令の字を書く場合は、最後の一画は「マ」の字のような、点で書いても構わないということです。
これが公式の文書であっても、令の文字の最後の一画は縦棒でも点でしめても、どちらでも良いということです。
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