バジルはハーブに詳しくない人でも、よく耳にすると思います。
そうです。イタリア料理では欠かせない必須のハーブとして有名です。
そんなバジルは自宅でも、マンションのベランダで簡単に育てることができます。
しかもチョットした技で超簡単に増やすことができるハーブなんです。
それでは、毎年行なっているバジルの育て方と増やし方を紹介します。
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ベランダでのバジルの育て方と注意事項
バジルはインドや熱帯アジア原産のシソ科の植物です。
原産地では通年にわたって育ちますが、日本では冬の寒さで枯れますので、基本は春から秋までの間で育てます。
バジルの育て方は、苗からと種からのどちらかになりますが、育てやすいのは苗からになります。
園芸店やホームセンターで苗がポットで販売されていますので、バジルを初めて育てる方は4月~5月ぐらいに苗を購入して育てるのが一番オススメで育てやすいです。
ホームセンターでは、ほぼ一年中バジルの苗は販売されていますが、育てやすい時期は春からになります。
ガーデニングを楽しむために種から育てようと思いの方は、目安として桜の花が散るころに種まきするのが良いと思います。
●バジルを苗から育てる
バジルにはいくつかの種類がありますが、ほとんどがスイートバジルでいわゆる明るいグリーンの葉のタイプです。
【ポット苗の購入】
バジルの苗は大きく分けると2タイプがあります。1本の苗だけで、すでにピンチ(摘心)して脇芽をすでに出してあるものと、1ポットの中に種をいくつか
蒔いて数本のバジルが混植状態でまったく摘心されていない苗。
春先は前者のタイプが多いです。もし後者の数本の苗が一緒に混植されていたら、2つか3つぐらいに分けて植えます。
【培養土・鉢】
土は野菜用の培養土があれば、それで十分間に合います。私は培養土5:赤玉(小)2:腐葉土3ぐらいのミックスにして植え込んでいます。
鉢のサイズは標準的な3号ポットの苗でしたら、8号サイズの鉢で深めのタイプを使います。
【水やり・肥料】
水やりは、乾いたら鉢底から流れるくらいたっぷりあげます。夏の暑い時期は朝・夕の2回水やりをしています。
肥料は植え込む時に緩効性肥料をひとつかみ混ぜとき、一週間に1回1000倍に薄めた液体肥料をあげています。
【病害虫】
病害虫で一番被害を受けるのがアブラムシです。これに効果のある薬剤がオルトランで、植え替えする時に一緒にまきます。収穫する際は仕様してから決められた日数で収穫します。
農薬を使いたくない場合は、食品添加物を使った殺虫スプレー(カダンセーフ)を使用し、散布した翌日には収穫が可能です。
まったく自然のまま無農薬で育てたいなら、アブラムシ等は一気に発生しないので、毎日観察し、少しでも確認したら手で取って捕殺していくしかないです。
【収穫・利用】
収穫は葉のみを摘み取って使用します。生食でも乾燥してもイタリアンでよく使用されます。
また他の使用法として、ハーブティー・ハーブオイル・ハーブバスなどにも利用でき、中世のヨーロッパでは乾燥した葉を布袋に入れ、偏頭痛の特効薬として使っていました。
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バジルの増やし方は驚くほど簡単!
バジルを増やすには挿し木(挿し芽)で増やします。それは驚くほど簡単に増えていきます。
最初に購入した苗を植え替えする時に、先端の芽をカットし脇芽を伸ばして増やすと書きましたが、その時のカットした芽先を挿し木として利用します。
ほぼ100%挿し木を成功させるには、発根促進剤を利用します。いつも自宅で使っているのは「ルートン」。これを使えばほぼ完璧に挿し木が成功します。
また挿し木だけでなく水耕栽培もできます。カットした穂先を水をいれてた容器の中に一週間入れとくと、簡単に根が生えてきます。これを土に植えるだけで簡単に根付きます。
上の写真はバジルを水の中に入れて10日後の状態です。すべて摘心した時の芽先を利用したもので、何にも無駄にはなっていません。
ベランダでバジルを育てる時の注意事項!
バジルをマンションなどのベランダで育てる時に注意することがあります。
バジルの育て方について、紹介しているサイトのほとんどが、『バジルは熱帯原産の植物なので夏の暑さには強く、日当たりの良い場所で育てましょう。また日当たりが悪いと育ちが悪くなります。』
こういう説明がほとんどです。間違いではないのですが、これに当てはまるのは庭や畑などで、プランター植えでない場合に限ります。
プランターで育てる時は、夏の暑さには気をつけないと、バジルの生育にはよくありません。
特に気温が30℃以上が続くようになると、バジルは逆に生育は悪くなります。
気温が30℃では下がコンクリートのベランダでは、太陽光がバウンドし鉢のところで温度を計ると、楽に30℃以上は超えているはずです。
バジルに限らず植物はこの暑さには、たまったものではありません。
いくら熱帯の植物で暑さに平気でも、熱帯では下からコンクリートの光のバウンドはありません。
上の写真、左側のバジルは30℃超えを何日も経験しているもので、右側のバジルはその日購入してすぐ植え替えしたものです。
左のバジルの葉は水分が蒸散したため、葉が先細り色も黃緑色に変わっています。
葉の小さなバジルはさすがに半分以下にはなりませんが、葉の大きなナスの葉は、大きさが夕方には朝の葉の半分以下になります。
バジルの場合はそれが数日続くと、丸みをおびた葉から先が尖った葉に変わってきます。
【バジル夏の暑さ対策】
ベランダでバジルを育てるには、夏は朝から夕方まで日の当たる場所は絶対に避ける必要があります。
午前中は良く日が当たる場所で、午後からは直射日光が避けるようにします。
また風通しの良い場所になるように工夫して管理してください。
葉全体に丸みがなくなり、先がとがり始めたら、バジルは子孫を残そうと花を咲かせるよう準備が始まりますので、葉を利用するのであれば、バジルの先端を摘心(先端をカット)して、新たな脇芽を伸ばすようにしてください。
花を咲かせ、種を付けるためにバジルのエネルギーはそれに向けられ、葉に行く栄養も花の方に流れてしまいます。
なので、次に伸びた枝も同じようになってきたら摘心を繰り返すようにして、花を咲かせないようにします。
まとめ
バジルの育て方は簡単です。
初めての方は、苗を買ってきてそれを植え替え、苗を摘心しその摘み取った芽先を挿し木にして増やしていきます。
とても簡単に増やすことができます。
またベランダの夏の管理は注意する必要があります。
その育て方の詳細も記してありますので、ぜひ参考にしてみてください。
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