オリーブをバルコニーで15年以上育て、毎年実を付けています。
品種の組み合わせで、実が付きやすくなったり、実が付きにくなったりします。
手に入りやすい品種で、実の付きやすい組み合わせ方やその理由、また室内で飾る時の注意も一緒に紹介します。
オリーブは人気のある植物で、庭やベランダで育てる方が増え、イタリアン料理店の前に飾ってあるのをよく見かけます。
ですが、実がついているのは見かけません。
オリーブに実がついていると雰囲気が変わってきます。なので、ぜひ実を付けたいと思う方は参考にしてください。
スポンサーリンク
オリーブの実が付きやすい品種の組み合わせ
オリーブの実が付きやすい品種の組み合わせ、つまり相性があります。
それは
ネバディロ・ブランコ × ミッションです!
その理由は、ネバディロ・ブランコは花粉量が多く受粉木として使われ、ミッションは一種類でも実が付きやすい品種なので、ネバディロ・ブランコとミッションは実が付きやすく、おすすめの組み合わせです。
理由はそれだけではありません。オリーブの実を付けるには、当たり前ですが受粉しやすい相性があります。
相性というのは、品種によって開花時期が少しずつ違いありますので、なるべく同じ時期に咲くオリーブの品種を組み合わせることで、受粉しやすく実が付きやすくなります。
開花時期がかさなり、それ以外にも実が付く条件がそろっているのが、ネバディロ・ブランコとミッションです。
園芸店でもよく販売されている、入手しやすいる品種だからおすすめなのです。
オリーブは花が咲いてから4、5日後におしべが割れて中から花粉が現れはじめます。
その時の気温にもよりますが、その期間はわずかで、花粉が舞うのはほんの数日。なので、このタイミングに合わせて違う品種のオリーブを受粉するようにます。
お互いの品種の花粉が交じり合うのは時間的にも限られるので、なるべくオリーブの咲く時期の近い品種を組み合わせます。
比較的手に入りやすいオリーブの代表的な品種の花が咲く順番が下記になります。
「マンザニロ」
↓
「ルッカ」
↓
「ネバディロ・ブランコ」
↓
「ミッション」
この順に咲いていきますので。
マンザニロ × ルッカ
ルッカ × ネバディロ・ブランコ
ネバディロ・ブランコ × ミッション
この組み合わせであれば開花結実する可能性はかなり高まります。
私のバルコニーには「ルッカ」以外の品種があり、雨にたたれた以外は、収穫量の差はありますが毎年実がなります。
15年以上オリーブを育てた経験に基づいたものを紹介しています。
スポンサーリンク
オリーブの実を付ける育て方と工夫
オリーブは自家不結実性といって自家受粉しませんので、一つの種類のみでは花は咲いても、実は付きにくいのです。
一種類で実がまったく付かないわけではありませんが、付きにくいため、オリーブ1本のみでは恐らく実は付きません。
ただ品種的にもちろん実が付きやすいタイプもありますが、オリーブの実を付けることが目的であれば、開花時期が近い品種で一緒に育てるようにしましょう。
私もマンッションのベランダで10年以上オリーブを育てていますが、その中で経験したことを書いてみます。
●オリーブの実を付ける方法
・ 2種類以上の品種を身近に置いて育てる。
・ 花の咲く時期が同じころの品種を選ぶ。
・ 花が咲いている時期は雨に当てないような場所に置く(鉢植えの場合)
・ 同じ時期に咲く草花を一緒に身近に置く。
・ 有機質の肥料を適切な時期に与える。
・ 冬に寒さを当てる(10度以下で10日以上)
●解説
オリーブは自家受粉しにくいので、2種類以上の品種を一緒に育てると良いのですが、品種によって咲く花の時期がずれるので、なるべく同時期に咲く種類を選びます。
オリーブの咲く時期は5月中旬から6月上旬になります。品種や地域によって咲く時期は違ってきますが、経験上、雨が降る確率がたかいです。
開花時期は梅雨前なのですが、何回か雨が直撃し実が付かなかった年があります。マンションなどで移動が可能な鉢植えでしたら、ベランダで雨が直撃しないところに置くことをおすすめします。
花が咲いている時期だけでも軒下に置きましょう。
私のとこは主にバルコニーで育て、ベランダにはエアコンの室外機2台が置いてあるので、物理的に置くことは難しいです。
オリーブは風によって花粉が受粉する風媒花ですが、虫などでも受粉する虫媒花でもあります。
蜂はあまり見かけませんが、他の花が咲いていることで、他の昆虫が寄ってくる可能性が増えます。
また花を咲かせやすくするためにオリーブの好きな有機質の肥料をあげましょう。窒素肥料が大目の物よりリン酸が多く含まれている肥料がおすすめです。
時期としては、お礼肥えの時期の10月ごろと、2月と6月ごろがその時期です。
オリーブが花芽を付ける時期(花芽分化)は1、2月で、この時期の平均気温が10度以下にならないと花芽は付きません。
オリーブはモクセイ科でキンモクセイの花と同じで大きさで小さく白く目立ちにくい。開花時期も3、4日ぐらいなのであっという間ですから、5月になったらオリーブをよく観察し、雨にはあてないように注意してくださいんね。
オリーブの育て方、鉢植えを室内で飾るには
オリーブは観葉植物として人気があります。
ベランダや庭で楽しむことが出来ますが、実は室内での鑑賞はあまりおすすめしません。
部屋の外、室外で育てるのが一番ですが、部屋に飾っておきたくなる植物です。
そこで室内で何が問題になるか、またどうしても室内で飾る時はどうしたら良いか紹介します。
●室内で飾るときの注意点
・窓際の日当たりのよい場所に置く。
・締め切った室内に置かない。
・風通しの良いとこ(空気の流れが良い)
・1日に数時間もしくは週に数日は外で管理する。
・実を付ける場合は1月くらいから外に出す。(いきなり出さずに寒さに徐々に慣らしながら)
以上が注意点ですが、一番の問題は夏場での室内での管理になります。
夏場の気温が高いときに、閉め切った室内は空気の流れが悪く、その影響でオリーブの葉は落ち始めるから、夏の間は室内に飾らないことです。
オリーブの葉が黄色く枯れるのは!実がしわしわの原因は!実例を公開
まとめ
オリーブの実を付けるには2品種が必要です。
そして種類は花の咲く時期が同じぐらいの期間の品種えぶようにしたください。
育て方は意外と手間がかからず比較的簡単です。オリーブの組み合わせ次第では実も付けやすくなり、あく抜きして実を利用することができます。
あなたもぜひオリーブのガーデニングに挑戦してみてください。
たくさん実を付ければ、オリーブオイルも採れることも・・・・・
緑と銀色の葉に輝くオリーブに実が付くと、見ているだけでも楽しくなり誇らしくなります。
スポンサーリンク
コメント
オリーブの実が大きくならず、小さな実がたくさんついたままの状態の物があります。これは、切った方が良いのでしょうか。また、大きくなった実は数が少ないのですが、収穫した方が来年のためによいのでしょうか?
新井 浩美さん
コメントありがとうございます。
オリーブが鉢植えなのか地植えなのか、種類や植えてからの年数や木の大きさ等、
また、切るというのは剪定のことか、元から切る事なのかが分かりませんが、
鉢植えで大きさがほどほどの大きさ(高さ約1.5メートル)実の収量もほどほどの量としてアドバイスいたします。
まず今の時期の剪定は、枝が込み合っていない限りおすすめはしません。
オリーブは今年伸びた枝に来年は花が咲き実がつきます。なのでこれからの剪定は来年花が咲かなくなる場合も考えられます。
果樹物は種類の違いや、実の付く木の場所によっても違いはありますが、
原因として考えられるのは以下のようなことだと思います。
1、水やりの量が少ない
2、土の状態が悪い(毎年植え替えしていない)
3、肥料が少ない
4、日当たりが良くない
5、開花(受粉)時期に雨に当たった
6、受粉木の相性が悪い
だいたいこれぐらいの原因が考えられますが、一つだけの原因ではなく
幾つかが重なって起こったのではないかと思います。
私が思うには土の状態が悪かった、つまり植え替えを行っていない。肥料が適量でなかった。
以上のことではないでしょうか。
肥料は10月2月6月ぐらいがその時期になります。また植え替えも当サイトに詳細が出ており
ブレンドされた土やオリジナルの土の配合等も記載しておりますのでご覧になって下さい。
オリーブに限らず、特に実の付く植物の育て方は奥が深く難しく、それゆえに楽しくてハマってしまいます。
オリーブの相性や、肥料などもご自身で色々と挑戦し比較検証することで結果、収量もアップするのではないでしょうか。
来年大きな実が付くと良いですね。新井様の今後の奮闘を応援します。