長野県に移住するための進め方と、相談ができる場所がどこなのかを紹介してきました。
今回、その進め方Step1~8を詳細より具体的に説明していきます。
より真剣に長野県に移住を考えてるあなた!
このページを一読してから移住計画を進めてください。
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長野県への移住の目的を明確にする
Step1 移住の目的を明確にする
移住後にはほとんどの方は転職が必須になります。首都圏から移住すると、給料は2割から3割程度は下がる場合が多い。
給与が下がっても、なぜ長野県に移住するのかという目的を持つことは、とても重要なことです。
移住の目的として都会の生活に疲れたから自然豊かな長野県に移住したいと、漠然と思う方が多いと思いますが、さらに一歩進めて
・なぜ移住するのか。
・何をしたいのか。
・どんな暮らしを望むのか。
実現したい未来やライフスタイルを、具体的にイメージしてノートにまとめてみましょう。
また生活する地域(まだ具体的に絞り込まなくても良い)の環境をイメージしてみます。
家族やパートナーがいる場合は自分だけの思いで進めるのではなく、家族間でよく話し合い共通の目的を持つように確認し、家族でお互いに意志を統一し共有するようにしましょう。
長野県に移住する条件を決めて地域を絞りこむ
Step2 移住の条件を決め地域を絞る
移住の条件を整理してリストアップを行い、優先順位を決めましょう。
その中でこれだけは譲れないという具体的な条件を三つ決め、地域を絞り込みます。
・積雪の少ない所
・病院や学校へのアクセスが良い
・都心(現在住んでいる地域)とのアクセスが良い
・家賃が○○○円まで
・都市部ではない地域
・中山間地域
・温泉が近い
上記はあくまで一例ですが、このように条件を書き出し家族で話合い三つの優先順位を決め、その中から家族の思いに適した地域を絞り込みます。
家族全員が希望する移住先の環境が同じ条件とも限りません。
お互いに譲れる条件、譲れない条件等をよく話し合い、家族全員で移住先の地域を決めていきましょう。
長野県の移住希望地の情報を集める
Step3 移住先の情報を集める
移住先の地域を絞り込んだら、インターネット等で情報を集めていきます。
また東京・名古屋・大阪にある長野県の相談窓口では、移住相談とともに市町村のパンフレットが配架されています。
移住を希望する地域の情報収集と、移住の相談をお願いしましょう。
スムーズな相談のために事前予約を行います。下記の4か所が長野県の移住相談窓口になります。
・長野県移住・交流センター 銀座NAGANO
・長野県名古屋移住・交流サポートデスク
・長野県大阪移住・交流サポートデスク
・NPOふるさと回帰支援センター(長野県ブース)
こちらの場所では移住相談会・セミナー等がほぼ無料で開催されていますので、参加して積極的に情報収集を行いましょう。
希望地域の市町村の職員が出席し質問等にお答えしたり、実際に移住された方がセミナーのゲストとしてトークがあったりします。
またゲストの先輩移住者さんに直接質問もできるイベントもありますので、参加できる日時であれば活用してみましょう。
長野県は南北に約220km東西128kmの縦長の地形で、北側は新潟県と隣接し他地域は積雪量も多く、県境は豪雪地帯になります。
一方、南側は静岡県や愛知県と隣接し積雪は少なく、県内北部と比べても気温はやや高めですが、標高(400~600m)が県内のほかの地域と同じなので冬の最低気温は-10°ぐらいまで下がります。
それぞれの地域は山に囲まれた盆地で、気候もそれぞれに特色があります。
そういう意味でも地域の情報収集は必要になりますので、移住希望者に向けての相談会やセミナー等に参加して、自治体等の担当者から情報を得ていくことが重要です。
情報収集は念入りに行い、気になることはピックアップして相談窓口で聞いてみましょう。
●相談会での質問事項の具体例
・住まい等の住環境や民間、公的な住宅の有無(あっても入居可能か)
・地域での仕事の有無と探し方
・市町村の支援制度の有無と具体的な内容
・バスや電車が利用できる地域があるか
・水道光熱費や積雪量(地域によってガスや水道料金が違う)
・保育園、小中高の場所と交通機関の利用法
・医療機関、スーパー等の有無とアクセス方法
・地域コミュニティの特徴や特色
次のステップには実際に現地に行って情報を確認する必要がありますが、まず現地に入る前の情報収集は大切であり、下調べはとても重要です。
また現地に知り合いや親せきとが住んでいれば、直接質問して尋ねてみましょう。
長野県の移住希望地に行き地域を回る
Step4 移住希望地に行ってみる
インターネットやパンフレット、相談会等で得た情報を集め、家族で現地に下見に行ってみましょう。
市町村によっては体験ツアーの開催や移住体験施設があり、利用できるものがあります。
あらかじめ自治体に問合せし、希望日時の予約を行います。
また現地訪問の時期は、長野県の冬の寒さが一番厳しい1、2月の時期に訪れ、体感してみることを絶対におすすめします。
特に東京、名古屋、大阪の都市圏から長野県に移住をお考えでしたら、この時期の冬の寒さを体感することは重要です。
長野県内でも比較的気温が高く雪の少ない県南の南信地域でも、標高が400メートル以上なので地域ごとの程度の差はあれ、冬の寒さは一様に厳しいです。
現地に行かれたらSTEP3で質問したことなどや疑問に思ったことなどを、現地で確認し体感してみましょう。
行楽や観光等での体験と、そこで暮らし続ける生活者としての視点では自ずと違ってきます。
その地の空気に触れ実際に体感し地域の雰囲気を感じとってみてください。
体験ツアーや移住体験施設が利用できるなら、現地の人と何気ない交流がおすすめです。その土地の特色などが伝わってきます。
また想像していた事と違ってくることもあると思います。
必ず想定していたことと現実とのギャップが少なからず生じます。
事前に分かっていれば対策も立てられますし、納得できないことであれば移住地域の変更も考えてみることも必要になってくるでしょう。
そういう意味でもツアーや体験施設を利用する際には、可能であれば長期間や、回数を多く利用した体験をおすすめします。
長野県内での仕事の探し方
Step5 仕事を探す
移住希望地を絞り込んだら、その地域から通勤できる範囲内で仕事を探していきます。
長野県は南北に長く、地域を北信・東信・中信・南信の四つに分けて呼んでいます。
希望地の隣接する地域以外は同一地域内で職場を決め、通勤するのが現実的です。ただし、南北に長い長野県は同一地域内でも100km以上も離れる場所もあります。
同じ南信地域でも諏訪湖周辺の地域と飯田市などを含む南信州や、同じ中信地域でも大町市周辺と木曽周辺とでは通いにくいので、通勤可能な範囲内で仕事を探していきます。
長野県で通勤する場合は車の使用が一般的です。
住まいと仕事場が駅に近くても、路線によっては単線で電車の本数が少ない場合が多いので、車での通勤時間を考えて探していくようにしましょう。
●ハローワークと人材紹介会社を利用する
仕事の探し方の中心はハローワークと人材紹介会社になります。
【長野県の求人をハローワークで探す】
ハローワークは公共職業安定所で厚生労働省の一機関です。
無料で仕事を探すことができ、住まいの場所に関係なく全国にあるハローワークを利用することができます。
極端な例をあげれば、北海道や沖縄在住の方が長野県に移住を考え、長野県内の求人情報を調べる場合には、お近くのハローワークの端末で求人の検索や職員に相談することができます。
ただし、他県の職員からでは端末に記載されている以上の情報を得ることは難しいです。
長野県内のハローワークの相談員であればそれ以上の情報を持ち得ている可能性もあります。
長野県外で唯一、長野労働局のハローワーク職員が在中している場所が銀座NAGANOです。
ここにはハローワークの端末も設置され、県内の地域ごとの求人検索が可能です。
また、ふるさと回帰支援センターには地方就職支援コーナーを持つハローワーク品川の分室が設置、相談員2名が長野県も含めた地方の就職支援も行っています。
長野県以外のハローワークの端末は検索する際には県内の地域を選べません。
検索しても長野県全域になります。例えば松本市で事務職を検索しようとしても長野県全域の結果が表示されます。
銀座NAGANOのハローワーク端末は長野県のハローワークの端末になりますので、長野市や松本市などの地域ごとの検索ができます。
ハローワークに設置されている端末以外にも、インターネットを利用したハローワークインターネットサービスがあり、ネット上の登録も必要なくサイトから求人検索ができます。
このハローワークインターネットサービスはネット環境があればどこでも見られます。また地域を絞って検索が可能です。
サイトの中から長野県を選び「就業場所」の検索欄に希望地を入力し、次に「仕事の内容」の希望する職種から職業分類の大分類→小分類と絞って検索していきます。
慣れないと職種の検索に難があります。
職種が思うように探せない場合は詳細検索条件「フリーワード」を選びズバリ職種を入力し検索をかけます。
「仕事の内容」から職種選びが分からない時は、フリーワードの検索をおすすめします。
【人材紹介会社を利用する】
人材紹介会社は企業から求人依頼を受け、自社の登録者に依頼を受けた企業を紹介して、紹介先の企業から報酬料を受け取るサービスになります。
登録者に対しては無料で求人企業の紹介を行っています。
人材紹介会社は人材バンク、転職エージェントとも呼ばれています。
全国の求人を紹介している大手もあれば、地方に特化している人材紹介会社もあります。
長野県に移住し転職を考えているのであれば、大手だけでなく長野県内の企業を紹介する人材紹介会社(転職エージェント)も利用したほうが、より広く仕事を探していけます。
【長野県に特化した人材紹介会社】
・イーキュア
・八十二スタッフサービス
上の3社が長野県に特化した人材紹介会社です。
他にも、北陸等や地方の求人情報に強いエンリージョンも、長野県にも紹介先企業を多く持つ人材紹介会社です。
どの人材紹介会社に登録するか?大手もありますし長野県内の3社もあります。
それぞれにホームページがあり、登録をしていなくてもHP上で求人情報を見られますが、どこも企業名は伏せています。
3社それぞれ重複して求人依頼の企業もありますが、それぞれ独自の求人情報もあります。
可能であれば3社とも登録しHPで求人情報の比較や、面談などを長野県以外でも対応している会社に絞っていくのも一つの方法です。
●長野県で就職の面接の際に必ず言われる事
移住を前提に長野県で就職の面接をする際に、企業の担当者から必ず尋ねられることがあります。その言葉と言うのは
「給料が下がってまで、長野県に移住したい理由は?」
あなたならこの質問に何と言ってお応えしますか?
「自然の中でのびのびと暮らしたい。」
「空気のきれいなところで生活したい。」
言い方の違いはあっても、ほとんどの方は同じニュアンスの事を返答するそうです。
確かに長野県に移住したい方のほとんどの方がそう思うでしょう。ですが、偽りのない気持ちでもあっても、これだけでは担当者を納得させるのは難しい。
最初の移住の進め方にあるStep1の移住の目的を明確にするところでも紹介していますが、上記の答えにプラスα、どんな暮らしをしたいのかを説明することが重要になってきます。
そこには収入が下がっても長野県で暮らしたいという目的を持つことが、とても大事なことになります。
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長野県で住まいを探す
Step6 住まいを探す
長野県内で住まいを探すには、Webの住宅情報を利用したり、現地で不動産会社を利用したりすることになりますが、Webに掲載される住宅情報は全体のごく一部で、より多く情報を得るには現地の不動産会社を利用するのがおすすめです。
物件情報はWeb以上にありますので、地域に密着し信頼できる不動産会社を利用するのがおすすめですが、どうやって選べばよいのかになります。
地域の人に聞くのは一番ですが現実的には難しいのが実情です。
ここでおすすめするのは一般社団法人長野県宅地建物取引業協会(以後、宅建協会)に問い合わせる事です。
ホームページには支部の紹介や会員情報も掲載されております。
また、一般的な物件探しでおすすめなのは、Webで物件の立地や相場の情報を得て、最終的に現地の不動産会社で物件を見て決めていくのが安心です。
民間以外では自治体が移住者向けに供給する公共住宅もありますが、長野県内では実施している市町村が少ないのが現状です。
また、立地や入居条件、間取り、家賃、空き具合、募集時期もそれぞれ違ってきます。
公共住宅の中には一般の市町村住宅として運営し、特に移住者向けの表示は出てはいない住宅でも、入居後に転入する等の条件で利用ができる物件もあります。
入居条件や対応は自治体ごとに変わりますので、各市町村のホームページか市町村窓口での確認が必要です。
●空き家バンクを利用する
住宅情報として物件数は少ないですが、空き家バンクを利用する方法もあります。
長野県では空き家バンク制度があり、県・市町村・(一般社団法人)長野県宅地建物取引業協会が連携協力して運営している「楽園信州空き家バンク」と、市町村が独自に単独で運営している空き家バンクがあります。
両空き家バンクとも無料でホームページを利用できますが、宅建協会の空き家バンクは登録が必要になります。
登録後にIDとパスワードが付与され、県内各地域の登録された空き家の情報や物件の閲覧ができるようになります。
各市町村の空き家バンクは長野県内全域の市町村が行っているサービスではありません。空き家バンクの無い県内の市町村もあります。
市町村の空き家バンクでは、安曇野市以外では登録の必要がなく、市町村のホームページで空き家バンクを閲覧するようになります。
※2019年7月現在では安曇野市のみ登録手続きが必要です。
どちらの空き家バンクでも賃貸と売物件の両方があります。割合として売物件がほとんどで、賃貸は少ないのが現状です。
空き家バンクの物件を購入する場合のメリットは、通常よりも安く購入できる物件や市町村によっては補助金等の支援制度が受けられることです。
ただし全市町村に支援制度があるわけではないので、支援制度の有無は市町村役場の窓口かホームページでの確認が必要です。
デメリットは購入する場合ほとんどが大なり小なり改修等のリノベーションが必要な物件が多いことです。
中には改修の必要のないものもありますが、サイトの中で手直しが必要な住宅であればサイトの中で表示がされています。
購入する前には専門の業者にも立ち会ってもらい、耐震構造や防寒対策等の費用を見積もってもらい、トータルの金額で購入を決める必要があります。
また、空き家バンクに掲載されている売物件の価格は土地代と建物の評価額の合計が表示されていますが、住宅の状態によって建物の評価額の低い物件もありますので、お手頃の価格であっても価格のみでの判断での購入はおすすめしません。
移住する前に準備すること
Step7 移住前の準備
移住先が決まったら具体的なスケジュールを立てましょう。
引っ越しにかかる費用や、一か月分の給料が出るまでの間の生活費を見積もります。
お子さんのいらっしゃる家庭は、あらかじめ市町村の窓口で転入の手続き等を確認し、スムーズに転校できる体制にしておきます。
車を購入する場合は事前に販売店に行き予算内で購入できるか、また納車の時期を確認しておきましょう。
移住後に必要なこと
Step8 移住後の挨拶回り
引っ越しが済んだら挨拶に伺いましょう。
住人の入れ替わりが頻繁な都会では、お隣の人がどんな人か知らないのはよくある話ですが、地方では身近に新しく引っ越して来られた方はどんな人か気になります。
地域とのつながりが深い地方ならばのお話ですが、逆の立場になれば、新しく越してきた人がどんな人かわからなければ、恐らくあなたも不安になると思います。
長野県に限らず地方への移住で大事なことは、地域とつながり円滑なコミュニケーションをとっていくことで、それにより地域と良好な関係を気付きやすくなります。
その第一歩として、ご近所や地域の自治会の役員さん等に挨拶にうかがうことをぜひおすすめします。
また、その際にゴミ処理等の身近な地域の慣習やルールなど年間の行事計画をお聞きし、そして積極的に参加することでよりいっそう地域に溶け込みやすくなり、ご近所さんや地域の方との交流を深めることで新しい生活基盤を築き、より長野での生活が楽しくなっていきます。
まとめ
地方への移住は事前の準備と計画がとても重要です。
事前の準備がなく、会社を辞めてそれから移住を考えるのではなく、しっかりといつぐらいに移住をするのかを決めて計画を立てていきましょう。
単身者でなく家族がいれば、ひとりだけで計画するのではなくお互いにじっくりと話し合って決めたいくようにしてください。
その上でもこのサイトの、Step1~8までを参考にして、移住を計画して進めてください。
そして、幸せな信州生活を始めてください。
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