アジサイは季節感が感じられる育てやすいお花です。
初心者でも挿し木で簡単に増やす事ができ、ガーデニングではアジサイ(紫陽花)の人気は高いです。
簡単に増やせますが、多少のテクニックは必要なので、簡単にできる挿し木や、剪定の方法を紹介します。
これからアジサイの挿し木をしようという方は、ぜひご参考にして下さい。
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アジサイの挿し木の方法と時期と必要なものは!
アジサイの挿し木が一番しやすい時期は、5月から7月下旬にかけての3ヶ月間になります。
この時期は花が咲き始めてから花の見頃が終わる時期で、ちょうど梅雨を迎える時期でもあります。
乾燥に弱いアジサイはこの梅雨時が根の活着が一番よいです。
挿し木にする枝を「挿し穂」と呼びます。
アジサイの挿し穂には、アジサイの葉が一対で出ているその上1センチ上でカットし、次の葉が一対出ている上1センチでカットしたものを使います。
この時に注意するのがアジサイの葉を3分の1ぐらい残してカットして下さい。
アジサイの葉が大きい分だけ水分の蒸散が多いのでそれを防ぐためです。
これを「一節挿し」と呼び、この方法が一番多くアジサイの挿し穂が多くとれ、挿し木が初めての方にはこの方法をおすすめします。
この方法は、幾つか挿し木がうまくいかなくても、多く挿したぶん成功した挿し穂が多くとれるので一番のオススメです。
さらにこの挿し木の失敗を防ぐために使うのが活根剤です。
私が常に使用しているのが「ルートン」と「メネデール」です。
根を早く活着する早技にはこの2つの発根促進剤は必需品です。
あらゆる挿し木に使えますから、お持ちになって損はないですね。
普段はルートンであらゆる挿し木は使いますが、経験上アジサイの場合はさらにメネデールを使うとアジサイの挿し木の成功率は上がります。
やり方としてはメネデールの1/100倍液に、アジサイの挿し穂を1時間ぐらい付け、取り出し挿し穂の切り口にルートンの粉を付けます。
挿し床にアジサイの太さと同じくらいの穴を開け、そこにアジサイの挿し穂入れ軽くまわりを固めて終わり。
残ったメネデール液を挿し床に水まきします。
上の写真が我が家で使っているルートンとメネデールです。こんなに容器が小さくてもかなりに利用できます。
この二つがあると挿し木にはとても便利です。私は基本ルートンを使い、難しそうな挿し木にはメネデールを利用しています
アジサイの挿し木のさし床は何が良いか?
アジサイの挿し穂を育てる容器に挿し木の用土入れたものを「さし床」と呼びます。
この挿し床の容器は専用の浅く広い挿し床もありますが、余っているプラ鉢やイチゴパックの容器やペットボトルなどの器など、水が抜けるようにしてあれば何でも使えます。
挿し床の培養土は、通気性が良くて排水性の良い土を使います。
一般的な培養土だと、鹿沼土、赤玉土、川砂、パーライトこのあたりの用土が使いやすいです。
よく使われているのが鹿沼土です。
この土は乾燥すると土の表面が白くなるので管理しやすいですね。
挿し床を置く場所は直射日光が当たらない半日陰の場所を選びます。直射日光に当てないというのは、水分の蒸散を防ぐためです。
竹や支柱を使いビニールで覆って水分の蒸散を抑える方法もありますが、
この方法はなれないとムレて挿し穂をダメにする事があります。
置く場所も注意する必要があるし、
細かな穴を開けても、ムレ具合を常に観察する必要があるので、私はこの方法での挿木はおすすめしません。
前述しましたが、鹿沼土を使用すると管理しやすいです。
土の表面がが乾いてくると白くなる鹿沼土は、霧吹きや水を上げる目安になり、とても管理がしやすいのでおすすめです。
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アジサイの育て方と剪定の方法
●庭木として育てるアジサイ
庭植えのアジサイは基本剪定の必要はありません。手を加えなくてもアジサイは形が自然に丸みをおびて大きくなります。
あまり大きくしたくない場会は花が終わったあとに、花の下の対になった2節目の下あたりでカットします。
また花つきが悪くなったなと感じたら、思い切って下からバッサリとカットしてアジサイ全体に風通しを良くし、新しく元気な枝と新旧交代させます。
この時注意するのは全部の枝をバッサリとカットするのでは無く、ある程度に間引いてカットします。
そうすることによって来年の花は確実に見ることができます。
全体にキレイに丸みをおびた紫陽花の株にするには、思い切って地際からカットします。
その時は花がまだキレイな状態の時にカットします。少しもったいない気がしますが、早くカットして地際から早めに新梢を出させて、花芽がつく秋ぐらいまでに枝を成長させましょう。
カットした紫陽花の花は花瓶に活けて楽しめますし、挿し穂として使えるので二重に楽しみは増えますよ!
●鉢植えアジサイの剪定
鉢植え場合は写真のハサミの位置でカットします。
アジサイの花下の一節、葉が一対になった位置で切ります。鉢にアジサイの枝が幾つかある時は、同じ高さで合わせてカットします。
来年の花はカットした次の下の葉の脇から枝が伸び、そこに花芽が付きます。
カットする時期は花が終わったあとすぐにしましょう。9月過ぎてのカットは来年に花を見られない可能性があります。
そうする事によって来年に花が揃って見られます。また株の大きさが一定になりますから、一サイズ大きくせずにすみます。
もちろんアジサイを大きくするには剪定をせずに、一回り大きな鉢に植え替えする必要があります。
まとめ
アジサイは挿し木で簡単に増やすことできます。ここで紹介した方法で挿し木を行って下さい。
アジサイはもともと日本に自生している植物なので、日本の環境にベストマッチします。
身近で季節感を感じるアジサイは貴重な植物で、うっとうしい梅雨の一時を和ませてくれます。
ガーデニングを始めるならアジサイが育てやすく一番のおすすめです。
ぜひあなたもはじめてみましょう! (´・ω・`)
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コメント
初めまして、教えてください。
今年、出た新芽は剪定しても来年
花は着きますか。
馬場 実 さん
コメントありがとうございます。
今年出た新芽というのは、花が咲かなかった枝でしょうか。
そうであれば剪定はしないほうが来年咲く確率は高くなります。
新芽の状態と切る位置、時期によって花が付かなくなる場合もあります。
また、株元から出た新芽であれば尚の事、剪定はなさらないほうがよろしいと思います。
もし鉢植えで全体のバランスが悪く、どうしても剪定するということでしたら
同じような新芽の半分を剪定し、半分は残すようにしたら良いと思いますよ。
また剪定する見極めポイントとして、葉の出ている脇に必ず芽があることを確認してからその上で剪定することです。
それと花を咲かせるには植え替えも重要です。
昨年に植え替えをしてない状況でしたら、今の時期に一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。
とりあえず、花が咲かなかった新芽には剪定はしないほうが、花は咲きやすくなるのでそのままが良いですよ。