トイレに行く回数が多い頻尿や
排尿した後の残尿感はとても不快に感じます。
特に40代、50代以上になってくると
就寝した後の夜間頻尿の悩みも出てきます。
夜間頻尿や残尿感を感じる女性の多くは過活動膀胱。
男性だと前立腺肥大症が原因と考えられます。
治療法として薬や手術がありますが
生活習慣を変えたり、ちょとしたトレーニングで改善したりします。
高齢者だと前立腺がんなども考えられますが
早い段階であれば、筋力トレーニングやサプリメントでも効果が期待できますので以下を参考にしてみて下さい。
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夜間頻尿の原因になる生活習慣を変える
男性の尿トラブルの原因のほとんどが前立腺肥大症によるものです。
膀胱の下部にある前立腺は男性固有の臓器で精液の一部を作ったりします。
その前立腺が肥大してしまう病気が前立腺肥大症です。
健康な人では前立腺がクルミ代の大きさですが、これがゴルフボール大ぐらいに大きさになると尿トラブルを招く原因になります。
前立腺が肥大することで膀胱を圧迫し刺激されるために頻尿の症状が現れます。
夜間頻尿の回数も2、3回ぐらいでそれほど困っていないなら、生活習慣を変えることによって改善す場合があります。
●生活習慣を変えて夜間頻尿を減らす
夜間頻尿の回数を減らす方法として、アルコール、カフェイン断ちです。
お酒類などのアルコールやお茶類などを全く摂取しないということではなく、飲むのであれば寝る3時間前までにアルコールやカフェインを含んでいる飲み物を飲んでしまうことです。
利尿作用が強いアルコールやカフェインが入った飲み物は
就寝する3時間前で控えることが改善につながります。
残尿感の原因になる男性の前立腺肥大症は筋トレで改善
男性の場合おしっこをした後で残尿感を感じたら、やはりそれも前立腺肥大症が原因と考えられます。
前立腺が肥大すると膀胱だけでなく、尿道も圧迫し放出する尿の勢いもなくなり尿漏れの原因になります。これは尿の勢いがなくなると尿道の途中におしっこが残りやすくなるからです。
膀胱からつながる尿道は下に向かってS字カーブの形になり、尿を放出するので勢いがなくなると下に向かってカーブしている所に一旦、尿がたまり尿の放出が止まります。そこで排尿が終わったと思ってズボンにしまうと溜まった尿が漏れ出してくるのです
この尿漏れの改善に役立つのが尿道括約筋のトレーニングです。
尿道括約筋は膀胱と前立腺の下部にある筋肉で尿をためる時は収縮し、排尿する時は押し出し勢いをつける筋肉です。この排尿をコントロールしている尿道括約筋を鍛えることで尿漏れを防ぎます。
●残尿感を改善する筋トレの方法
残尿感をなくすための改善方法としての尿道括約筋の鍛え方は
肛門締めトレーニングです。
このトレーニング方法は簡単で、おならを出る時にこらえる要領で肛門をギューっと締めます。肛門を3秒かけて締め2秒かけて緩めます。これを1日に合計5分間ぐらい何回でも分けて行います。このトレーニング方法は誰にも気づかれずにどこでも出来るのがポイントです。
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夜間頻尿や尿漏れ 女性の対策は!
女性の頻尿や尿漏れの原因は過活動膀胱が原因の場合が多いです。
女性には前立腺はなく膀胱から直接尿道がつながって尿が排出されます。
一般的には尿は400ccぐらいの尿量で強い尿意が感じます。就寝後の3、4回の夜間頻尿や日常で膀胱にたまる尿の量に関係なく、我慢しがたい尿意で1日に何回もトイレに行きたくなるのは過活動膀胱です。
過活動膀胱の主な原因は膀胱と脳を結ぶ神経のトラブルです。
これは尿の量に関係なく神経回路の障害により膀胱が収縮し尿意を感じてしまうようになります。
●女性の頻尿と尿漏れを防ぐ方法は
対策方法として尿道を締めてオシッコを我慢することです。これにより膀胱は反射的に緩みリラックスしていきます。このトレーニングをすることで働きが悪くなった状態の膀胱がオシッコを貯められるように回復していきます。
我慢すること以外には男性と同じく筋トレを行なう方法です。
女性の場合は尿道や膣、肛門を締める働きがある骨盤底筋の筋肉トレーニングです。
この筋トレは男性の尿道括約筋の筋トレと同じ肛門締めトレーニングです。肛門を3秒かけて締め、2秒けて緩むこれを1日合計で5分ぐらい行なうことです。
女性は男性のように前立腺がなく尿道が短いため尿トラブルはおこりやすくなります。
また出産を経験すると尿漏れや失禁が多くなるのは骨盤底筋が緩くなるからです。
それと閉経期になると女性ホルモンの減少により尿道の支えが弱くなり尿トラブルが発生しやすくなります。尿漏れは閉経期だけでなく早い人は30代から始まる人が出てくる場合がありますので女性は注意しましょう。
これらのトラブルの改善方法として骨盤底筋のトレーニングはとても有効です。
夜間頻尿や尿トラブルの改善としてのサプリメントは
夜間頻尿と尿漏れは以下の対策で改善されていきます。
①アルコール。カフェインの就寝3時間前断ち
②肛門締めトレーニング
③我慢すること
これ以外にも有効とされているのがサプリメントの摂取です。
いろいろな製薬会社などから販売されています。
よく目につくのがノコギリヤシやハーブなどが主な成分として販売されています。
ノコギリヤシは古くはアメリカ先住民がその実を利尿などのために重宝され
ヨーロッパでは19世紀頃に前立腺肥大症の治療にノコギリヤシのお茶が用いられてきました。
1990年にはフランスで「前立腺肥大症に特異的な効き目がある」とシャンボール博士の報告があり、現在ヨーロッパではノコギリヤシの果実エキスは医薬品として認可され、前立腺肥大症の治療薬として利用されています。
まとめ
夜間頻尿や尿漏れは早い段階の初期であればトレーニングで改善されます。
重複しますがその対策として
①アルコール。カフェインの就寝3時間前断ち
②肛門締めトレーニング
③我慢すること
この3つで改善することが可能です。
ただ高齢の場合の重度な夜間頻尿は前立腺がんの場合もありますから
専門医の診察や治療が必要になってきます。
夜間頻尿や尿漏れが最近気になるのであれば以上の対策をまず試みて下さい。
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